本日、2冊目の読了本。
「極私的モダン・ジャズ・ドラマー論」 市川宇一郎 (音楽之友社)
フリージャズが好みのようなお方らしいが、50年代のどちらかというと渋めのジャズ・ドラマーをミュージシャンらしい分析で論じる。
薄めに見えるが、これは中身の濃い充実本。
しかしおいらもドラマーって一部のミュージシャンを除いてほとんどきちんと認識していなかったり聴いていなかったりしたことを深く反省させられた1冊。
例えば西海岸を中心にヴァイブ奏者もしていたラリー・バンカー。
あのヴァーブ時代のビル・エヴァンス・トリオのラリー・バンカーと同一人物と認識できていなかった。
どちらも「何となくラリー・バンカーって名前のドラマー」ってぼんやり思ってた、あぁ。。。。。。
ズート・シムズの「ダウン・ホーム」は愛聴盤で(特にイギリス盤が音が良くて好き)しかもドラマーの演奏も最高って思っていたのに、これがあのミンガス・バンドのダニー・リッチモンドと同一人物と思っていなかった、あぁ。。。。。。。
何を聴いているのか?おいら・・・・・・
まったく聞いたことのないようなドラマー(その盤は耳にしているのだが)も出てきます。
素晴らしいジャズ本の1冊。
旧作ベスト20候補。