本日、1冊目の読了本。
「パーキングエリア」 テイラー・アダムズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ロックミュージシャンのようなカッコ良い名前!
本邦紹介第1作だが、これは見事な1冊。
今年の各社ミステリベスト10で10位から20位あたりに食い込んでくるだろう。
いわゆる「シチュエーション・スリラー」だが、そこから想像されるような安っぽさに堕することなく格調が高いのが高評価の要因。
展開は、最初から映画化を企図しているようなノンストップ・ジェットコースター・ノベル。
まさに全盛期のジェイムズ・キャメロン映画みたい。
おいらはスティーヴン・キングを思い起こしたが、もうカバー画から文藝春秋社のキングと見まがう感じ。
ラストの〇〇トリックはやり過ぎというか、要らなかった感が強いが、まあご愛敬。
作者の「俺はスリラー作家じゃなくて、ミステリー作家だ!」という矜持の表明と取っておきましょう。
読めばあなたも絶対「蝶番 恐怖症になれる!」
おいらの新作ベスト10でも20位から30位の中に入ってくるな。