2019年2月15日 「クロストーク」 コニー・ウィリス

本日、1冊目の読了本。

「クロストーク」 コニー・ウィリス (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

おいら多分、コニー・ウィリスは初体験。

「犬は勘定に入れません」を持っていたのだが、最初の3ページくらいしか読まずに売っ払ってしまった。(こんなんばっか)

きっかり4日半かかったぞ、読み終わるのに。

確かにまあまあ面白いとは思う。

軽妙な会話で読ませるタイプの物語とは思う。

ラスト近くのキスシーンはかなり良いし、最後のメイヴ(このキャラクターは良い!)の台詞は決まっている。

でもこんなに長い必要があるのか?

いくらラブシーンが良いからって、700ページもハーレクィンロマンスを読まされたくはないぞ!

コニー・ウィリスは1980~90年代辺りから米SF界の女王と呼ばれているそうだ。

でもミステリー界の女王・アガサ・クリスティーは元より、過去のSF界の女王・ル・グィンと比べてもかなり落ちるがなぁ。(まあ1作で判断するのはどうかとも思うが)

いや、ル・グィンやジェイムズ・ティプトリー・ジュニアどころかケイト・ウィルヘルムなんかに比べてもかなり落ちる気がする・・・・・・

なんか四畳半SFといおうか、ドメスティックSFといおうか、とにかくSFのときめきが感じられない1作だった。

# by maiuMY | 2019-02-15 18:56 | SF | Comments(0)  

2019年2月11日 「拗ね者たらん」 後藤正治 

本日、4冊目の読了本。

「拗ね者たらん」 後藤正治 (講談社)

ノンフィクション作家、本田靖春の作品を読み通すことで、その人物を浮かび上がらせる本。

くぅ~、これは昨年の内に読んでおきたかった・・・・・・

読んでいたら間違いなくベスト3候補だった。

もうこのタイトル(実に秀逸!)、カバー写真(大井競馬場の1枚、カッコよい!)だけでも胸ときめくものがあるが、内容も文句なしの優れもの。

そこらじゅうで胸熱くなる、まさに泣ける1冊である。

おいらは本田靖春は代表作の「誘拐」、「不当逮捕」と「疵 花形敬とその時代」に「警察(サツ)回り」(これが一番好きである。まさにブン屋魂満載の1冊だ)しか読んだことがないのだが(本書の題名の由来になっている絶筆の「我、拗ね者として生涯を閉ず」は文庫本を買ったが、読まずに売っぱらっちまった。。。。。。)また読み直してみようかなぁ、と思わずにはいられない。

おいらも好きな推理作家、三好徹の読売新聞時代の話も出てくるが、読売新聞というのは大阪読売の黒田軍団をはじめ、社会部には錚々たる記者たちがいた。

今の、新聞名を「人民日報」か「プラウダ」に変えた方が相応しい読売新聞とはまったく別の新聞社かと思ってしまう。

ただ三好徹や本田靖春、黒田清、黒田軍団の「官房長官」こと大谷昭宏にしろ、
みな嫌気がさして読売を辞めてしまうので、ある時期からそういう風土はあったのかもしれないなぁ。

本書でも言及されているが、既に中曽根内閣時代に、今につながる「外国人力士・小錦への偏見、ジャパンカップに出馬した外国場への悪罵、帰化した新井将敬代議士への露骨な差別記事」など「世界の田舎に染み入った偏狭なジャーナリズム批判」を本田靖春は行っている。

それにしても、「黄色い血」追放キャンペーンの際の財務官僚の言動にはなかなか感動させられるなあ。


# by maiuMY | 2019-02-11 17:34 | 後藤正治 | Comments(0)  

2019年2月11日 「すべての医療は『不確実』である」 康永秀生

本日、3冊目の読了本。

「すべての医療は『不確実』である」 康永秀生 (NHK出版新書)

内容と全然関係ないが、この著者(臨床疫学研究のお医者さん)の名前、本名?

医者としてあまりにできすぎなお名前。

内容はやや真面目すぎる感じもあるが、割に面白い。

# by maiuMY | 2019-02-11 17:09 | ルポ・ノンフィクション | Comments(0)  

2019年2月11日 「Haruki Murakamiを読んでいるときに我々が読んでいる者たち」 辛島デイヴィッド

本日、2冊目の読了本。

「Haruki Murakamiを読んでいるときに我々が読んでいる者たち」 辛島デイヴィッド (みすず書房)

こちらは(みすず書房の本なのに)サラッと読めた。

どのようにして村上春樹が欧米の市場に入っていったか、が語られている。

まあまあかな。

# by maiuMY | 2019-02-11 17:06 | 村上春樹 | Comments(0)  

2019年2月11日 「オカルティズム」 大野英士

本日、1冊目の読了本。

「オカルティズム」 大野英士 (講談社選書メチエ)

意外に硬派な内容で、読み終わるのに結構、時間がかかった。

足掛け2週間くらい他の本と並行して読む。

ほとんど知らないことばかりで、思わず類書を読みたくなる。

# by maiuMY | 2019-02-11 17:02 | ルポ・ノンフィクション | Comments(0)  

2019年2月10日 「歴史としての東大闘争」 富田武

本日、3冊目の読了本。

「歴史としての東大闘争」 富田武 (ちくま新書)

なかなか元気にあの時代を分析(回顧?)されております。

変にいじけていないのが良いね。

この辺は節を曲げずに筋を通した自負から来てるんだろうなぁ、きっと。

まあこの経歴ならりっぱに威張れるよな、漢(おとこ)として。

「お前にできるか?」と問われたら、絶対、できんわ。

そのことをあのジャーナリスト内藤国夫が「全共闘の鑑」と高く評価してくれたと「おわりに」に書いてある。

# by maiuMY | 2019-02-10 16:09 | ルポ・ノンフィクション | Comments(0)  

今月の収穫 「大阪青春街図’77」 プレイガイドジャーナル編著  

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実は半年前に古本屋で見つけた本。

「せいしゅんがいど」と読ませるのだろう。

2,000円と高かったのでスルーしていたところ、半年振りに同じ本屋へ行ったらまだ売れ残っていたので「こりゃ俺に買えということか」と購入。

シリーズには「東京」「名古屋」「京都」「神戸」「さっぽろ」「福岡」の6冊あるようだ。

大阪は、奈良に住んで仕事は大阪だったことが2年ほどあり、その1998年頃、みなみを中心によく歩いたもの。

この本に紹介されているお店はその頃、既になくなっているものも多いが、あった店も数は少ないがあって懐かしい。

古本屋が意外に多く残っていて(今はなくなった店も多いが)さすがに上方というのは文化的だったんだなぁ、と感心しきり。

映画館では「新世界温泉映劇」という小屋の名前が素晴らしい。

ジャンジャン横丁にあったみたいだが、当然、当時はもうなかった。

ネットで調べたら最終的に1990年に閉店したみたい。

3枚目の写真は「ガキ帝国」でブレイクする前の井筒和幸監督。(当時は井筒和生名義)

# by maiuMY | 2019-02-10 16:00 | 今月の収穫 | Comments(0)  

2019年2月10日 「映画がなければ生きていけない 2016-2018」 十河進

本日、2冊目の読了本。

「映画がなければ生きていけない 2016-2018」 十河進 (水曜社)

正月から少しずつ読んでいた1冊。

悪くはないんだが、良くも悪くも灰汁がない。

個性と言い換えても良いが。。。。。。

ジャズ好きとしては、「ジャズ・ファンのための映画」が面白かったが、それにしても映画「ラウンド・ミッドナイト」を評価しているのは納得できないなぁ。

「最強のふたり」のフランソワ・クリュゼがフランシス・ポードラ役をやってたんだ、知らなかった。。。。。。

もうこんなのばっか、トホホ・・・・・・

# by maiuMY | 2019-02-10 12:50 | 映画 | Comments(0)  

2019年2月10日 「偽善への挑戦 映画監督 川島雄三」 カワシマクラブ編 

本日、1冊目の読了本。

「偽善への挑戦 映画監督 川島雄三」 カワシマクラブ編 (ワイズ出版)

一体何が起こってんだ?

この怒涛のような「川島雄三」本の刊行ラッシュは?

と思ったら、この本の後ろに「川島雄三監督生誕100周年」とあって「なるほど」と。

その割にはチャンネルNECOも日本映画専門チャンネルも特集組まないなぁ。

まあ今まで結構、特集やってたもんなぁ。

「はじめに」に風俗映画を撮る監督みたいなコメント(蜷川幸雄のコメント)があるが、どう考えても「ゲージュツ映画」の監督だと思うけどなぁ。

「幕末太陽伝」が出てくるまであんなゴージャスな(ルキノ・ヴィスコンティのキンキラ映画に負けていないぞ!)喜劇映画って日本になかった。

「しとやかな獣」の団地の中のみのカメラなんて「ヒッチコック!」と思って観たもんだ。

この本では小沢昭一のインタビューが興味深い。

あぁ、また「洲崎パラダイス 赤信号」が観直したくなっちゃった。

# by maiuMY | 2019-02-10 12:43 | 映画 | Comments(0)  

2019年2月9日 「ニュー・イン三十一番の謎」 オースティン・フリーマン

昨日、3冊目の読了本。

「ニュー・イン三十一番の謎」 オースティン・フリーマン (論創社)

最初から「変だなぁ」とは思っていたんだ。

序文にあるニュー・インの裏門のイラストを見て「何か見たことあるなぁ、ポール・アルテの新作だったっけ?」などと呑気なことを思いながら。

ジャーヴィス医師が馬車でロンドン市内をぐるぐる引き回され、怪しげな患者を診るシーンにも、まだ「ビクトリア期の英国ミステリーってこういうシチュエーション、多いよなぁ」なんておバカ丸出しであった。

患者がモルヒネ中毒を疑われ、眠らないように部屋の中を歩かせる場面で、やっと「絶対、読んだことある」って気づく。

斜視の女性が出てくるに至って確信に変わる。

あぁ、これはKindleで読んだソーンダイク物の「オリエンタリストの遺書」じゃないか!

まあ本で出たなら、本の方が良いので、買ったこと自体は後悔していないのだが、すぐ気づかなかったことに自らの「老い」を感じ、絶句しました。。。。。。

話自体はやや古めかしいが、まずまずの佳作。

ちょうど少し前にリンカーン・ライム物の最新刊を読んだところだったので、ミステリー史的に見て、リンカーン・ライムがソーンダイク博士の正統的な後継者であることが確認できました。(まあ当たり前か)

# by maiuMY | 2019-02-10 12:32 | 探偵小説 | Comments(0)