2018年 10月 14日
2018年10月14日 「泥濘」 黒川博之
本日、6冊目の読了本。
「泥濘」 黒川博之 (文藝春秋)
大好きな疫病神シリーズの最新作だが、さすがに少しマンネリか?
結局、同工異曲だもんなぁ。
もう止めた方が良いかもね、これじゃあ。。。。。。
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jun
at 2018-10-19 20:56
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まだ買ってません。大好きな作家だけど、少し荒れてきたかなあ(少しじゃないか?)。「海の稜線」とかが懐かしい・・・。
「フリッカー、あるいは映画の魔」、単行本で最初の100頁くらいまでは、超スローペースに陥って、読了するのに2週間かかりました(笑)。
刊行されてから既に20年(!)と、賞味期限の心配もあったけど、読み終えると色々な事が頭をめぐって、この充実感は久々。
おいらのレヴューを読みましたが、凄い評価ですね。
個人的には、やはり「映画小説」として愉しんだ部分が大きいので、見解は多少ズレるかも、というか、そのように多層的、多面的に愉しめるユニークな傑作であるのは間違いありません。
映画風にいえば、ラストシークエンスは予想しなかった展開でしたが、「映画」に帰結したのは良かったと思います。
救いのない暗い結末(のはず)なのに、それほど重い気分を抱くことなく本を閉じられたのも、これが「映画をめぐる冒険」の結末だからでしょうね、「たかが映画じゃないか」という台詞も出てくるし(笑)。
あと、「闇の奥」と「ジ・エンド」で、こりゃ「地獄の黙示録」かと、単純な連想も・・・。
「フリッカー、あるいは映画の魔」、単行本で最初の100頁くらいまでは、超スローペースに陥って、読了するのに2週間かかりました(笑)。
刊行されてから既に20年(!)と、賞味期限の心配もあったけど、読み終えると色々な事が頭をめぐって、この充実感は久々。
おいらのレヴューを読みましたが、凄い評価ですね。
個人的には、やはり「映画小説」として愉しんだ部分が大きいので、見解は多少ズレるかも、というか、そのように多層的、多面的に愉しめるユニークな傑作であるのは間違いありません。
映画風にいえば、ラストシークエンスは予想しなかった展開でしたが、「映画」に帰結したのは良かったと思います。
救いのない暗い結末(のはず)なのに、それほど重い気分を抱くことなく本を閉じられたのも、これが「映画をめぐる冒険」の結末だからでしょうね、「たかが映画じゃないか」という台詞も出てくるし(笑)。
あと、「闇の奥」と「ジ・エンド」で、こりゃ「地獄の黙示録」かと、単純な連想も・・・。
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maiuMY at 2018-10-20 20:16
> junさん
おっしゃる通りです。
この本は「救いのない結末なのに」「それがシネフィルにとってある意味安楽死に近い世界」というのが肝ですね。
確かに「地獄の黙示録」(か、もしかしたら原作の「闇の奥」)は完全にあると思いますね。
おっしゃる通りです。
この本は「救いのない結末なのに」「それがシネフィルにとってある意味安楽死に近い世界」というのが肝ですね。
確かに「地獄の黙示録」(か、もしかしたら原作の「闇の奥」)は完全にあると思いますね。
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jun
at 2018-10-21 19:05
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虚実ない交ぜにした小説というのは時々ありますが、「フリッカー」はそのサジ加減がとてもイイですね。
ジョン・ヒューストンの手紙やオーソン・ウェルズの登場にしろ、唐突でなく物語の流れに自然に挟み込まれて、その効果も絶妙!(読み終えると、思わず「マルタの鷹」と「市民ケーン」を観直したくなりましたよ)。
もちろん、作品そのものを観たことはなくとも、70年代初めあたりまでの映画史、及び映画人について一通りの知識があった方が、より愉しめるには違いないけど、ミステリ好きの多くは映画ファンだろう(と、勝手に思ってる、笑)から、要らぬ心配か。
アメリカに渡ったマックス・キャッスルについては、特定の誰がモデルというより、色々な要素を上手く複合したキャラクターにしてるみたいで、イメージ的には「映像のペテン師」ウィリアム・キャッスルですが、撮った作品の方はRKOのホラー群を思わせるし、その中の1本「キャットピープルの呪い」(←これは傑作)でデビューしたロバート・ワイズが「市民ケーン」の編集を手がけたという事実なんかもヒントになっていると思います。
とにかく、おいらが「Yの悲劇」に次ぐ2位に挙げてくれなかったら、今も書棚の隅で眠ったままだったと思うので、いつもの事ながら本当に感謝です。
ジョン・ヒューストンの手紙やオーソン・ウェルズの登場にしろ、唐突でなく物語の流れに自然に挟み込まれて、その効果も絶妙!(読み終えると、思わず「マルタの鷹」と「市民ケーン」を観直したくなりましたよ)。
もちろん、作品そのものを観たことはなくとも、70年代初めあたりまでの映画史、及び映画人について一通りの知識があった方が、より愉しめるには違いないけど、ミステリ好きの多くは映画ファンだろう(と、勝手に思ってる、笑)から、要らぬ心配か。
アメリカに渡ったマックス・キャッスルについては、特定の誰がモデルというより、色々な要素を上手く複合したキャラクターにしてるみたいで、イメージ的には「映像のペテン師」ウィリアム・キャッスルですが、撮った作品の方はRKOのホラー群を思わせるし、その中の1本「キャットピープルの呪い」(←これは傑作)でデビューしたロバート・ワイズが「市民ケーン」の編集を手がけたという事実なんかもヒントになっていると思います。
とにかく、おいらが「Yの悲劇」に次ぐ2位に挙げてくれなかったら、今も書棚の隅で眠ったままだったと思うので、いつもの事ながら本当に感謝です。
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maiuMY at 2018-10-21 19:21
<junさん
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maiuMY at 2018-10-21 19:25
<junさん
確かにどうみてもウィリアム・キャッスルですよね。
私は、ウィリアム・キャッスルって恥ずかしながら見たことないんですよね。
劇場であのギミックを体験しないと、本当にキャッスルの映画を見たことにはならないんですかねぇ?
DVDで良いから一度見てみたいです。
確かにどうみてもウィリアム・キャッスルですよね。
私は、ウィリアム・キャッスルって恥ずかしながら見たことないんですよね。
劇場であのギミックを体験しないと、本当にキャッスルの映画を見たことにはならないんですかねぇ?
DVDで良いから一度見てみたいです。
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jun
at 2018-10-21 23:49
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「13ゴースト」くらいでしょうか、日本版で観られる監督作は。
私も観たことがないので、監督としての力量は未知です(笑)。
あちらでは大衆的な有名人だったみたいだけど、日本とは殆ど認識されてませんよね。
そうそう、映画情報を一つ。
ご存じかも知れませんが、来月、日本映画専門チャンネルで、三船・稲垣コンビの「どぶろくの辰」を放送予定だそうで、これは今から楽しみにしてます。
私も観たことがないので、監督としての力量は未知です(笑)。
あちらでは大衆的な有名人だったみたいだけど、日本とは殆ど認識されてませんよね。
そうそう、映画情報を一つ。
ご存じかも知れませんが、来月、日本映画専門チャンネルで、三船・稲垣コンビの「どぶろくの辰」を放送予定だそうで、これは今から楽しみにしてます。
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maiuMY at 2018-10-23 19:50
by maiuMY
| 2018-10-14 21:04
| 探偵小説
|
Comments(7)