2017年 08月 14日
2017年8月14日 「パパはビリー・ズ・キックを捕まえられない」 ジャン・ヴォートラン
「パパはビリー・ズ・キックを捕まえられない」 ジャン・ヴォートラン (草思社)
これは大傑作!
世評が高い本作ではあるが、正直、犯人が判明した段階(結構、前の方で判る)では「う~ん。良いことは良いがそんなにすごいか?」という感じなのだが、ここから後の伏線の回収というか、登場人物たちの運命の行方のハードさに唸る。
これ1974年の小説なんだが、もう完全に現在のタランティーノや韓国映画の世界観を持っている。
すごい、すごい。
読了後に表紙カバーを見ると、これがまた泣けるんだわ。
ベスト10には確実に入ります。