2006年 07月 12日
【蔵出し盤】幻(?)の名盤紹介 第121回「TOWN HALL CONCERT」 CHARLES・MINGUS
リハーサル不足でコンサートが失敗確実と見るや、プロモーターのせいにして「入場料の払い戻しを受けるべきだ!!」と失言してしまい、会場を大混乱に陥れたミンガス畢生(?)の珍作、迷作です。
ミンガスのジャズワークショップというのは、あまり言及されませんが、当時のジャズ界の標準からして、かなり最先端をいっていた考え方で(更に大元にエリントンがいましたが)ウィントン・マルサリスの世代になって圧倒的な支持を得て、拡大した考え方、方法論です。
このLPにも参加している秋吉敏子のビッグバンドも、明らかに影響を受けていますし、電化時代のマイルスも若干ですが、影響はあります!(エリントン直系かもしれませんが・・・)
(個人的には、秋吉敏子のビッグバンドは、この方法論の悪い部分を一番引きずっている気がします)
このLPでは、あまり感じませんが、完璧な失敗のコンサートってあるんですね。
それだけミンガスの音楽が(巷間言われているよりも遥かにスポンティニアスな音楽だという証明だと思います)
そしてウィントンの音楽も!!!!!
いい加減にウィントンへの謂われないバッシングは止めるべきです。