2006年 06月 15日
【蔵出し盤】幻(?)の名盤紹介 第100回「MONTREUX JAZZ FES ’74」
これまでの紹介でお判りかどうか、私はフュージョン、ビッグバンドが比較的、好きなのです。
その意味で、ドン・エリスとギル・エヴァンスはフェイバリットです。
ギルでは「プリースティス」が一番だと思いますが、ギルの方法論の持つ根本的欠陥として、バンドのまとまりがなくなると、ぐちゃぐちゃの作品になってしまうのですが、そういった失敗作群もそれなりに愛おしい。
(ミンガスの失敗版「タウンホール」に通じるものがあります。ちなみに後期のギルの方法論は、マイルスからの影響力よりもミンガスのジャズ・ワークショップ等からの影響と考えています。両者の源にあるのはデューク・エリントンのマジック!)
この「モントルー」はぐちゃぐちゃとまずまずが交互に垣間見える微妙な作品ですが、イチゴのジャケットが印象的で、好きなLPです。
珍しくギルがアグレッシブかつブルージーなピアノソロを取っています。