2013年 09月 25日
2013年9月25日 「ブリティッシュ・ロック」 林浩平
「ブリティッシュ・ロック」 林浩平 (講談社選書メチエ)
1970年代後半に運動としてのロックは終わっていた、と説く著者の前書きに惹かれ読んでみた本。
確かに1960年代後半の特にイギリスのロックのすごさは筆舌に尽くしがたい。
ジャズ・ファンのおいらでも確実にそれは感じる。
一方、確かにロックの現在は、ジャズ以上にダメダメである。
前半の歴史の部分は楽しんで読めたが、哲学や歌詞の章はやや牽強付会かなぁ。
大英帝国勲章をもらった英国のロックスターを褒める一方で、プレスリーを「兵役義務には進んで従い・・・真のロック・スピリットを認めることなど出来はしない。」というのは合点がいかない。
まあ言わんとするところは判らんでもないが、それでもプレスリーは「ロック」そのもの(の偉大なる一人)でしょう。