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おいらとJazzと探偵小説(ミステリ)と                      You and the Jazz and the Mystery

2009年12月24日 「メランコリー・ブルー」 司城志朗

本日、2冊目の読了本。

「メランコリー・ブルー」 司城志朗 (双葉ノベルス)

これは、おいらにとって司城志朗の最高傑作!

ひねった(司城ならではの)ハードボイルドを書く作者ではあるが、この連作短編集は珍しくストレートにハードボイルド。

それでも冒頭のモノローグは、カート・キャノンへのパスティーシュだし、探偵役はL・A・モースの向こうを張って71歳と、司城らしい遊び心は満載・・・

松田勇作が生きて歳取ってたら、やらせたい役柄。

「探偵料は、かつお節一本と煮干しひと袋。ほかに必要経費、心臓の薬代と医者への付け届けが、それに含まれることもある。」なんて科白、しびれる~!

辰巳四郎のカバー、挿絵も良い。

ハードボイルド・ファンなら、万難を排して手に入れる必要あり。
by maiuMY | 2009-12-25 06:58 | 探偵小説 | Comments(0)

ジャズと古本を愛するおいらの日々

by maiuMY