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おいらとJazzと探偵小説(ミステリ)と                      You and the Jazz and the Mystery

2021年3月6日 「ペルソナ」 中野信子

本日、3冊目の読了本。

「ペルソナ」 中野信子 (講談社現代新書)

おいらの頭では、もう「はじめに」からよく判んない。

とても頭が良くて「てめえらには付き合ってらんねぇ」というのが本音なのに、摩擦を避けて持って回った表現になっているのでまだるっこしくて難しい文章。

それでもそのあたりが判ってくるとこれはやはりカッコ良い本。

やはり大したもんだ、中野信子先生!



# by maiuMY | 2021-03-06 23:29 | ルポ・ノンフィクション | Comments(0)

2021年3月6日 「推し、燃ゆ」 宇佐見りん

本日、2冊目の読了本。

「推し、燃ゆ」 宇佐見りん (河出書房新社)

まったく予備知識なく読みはじめた。

芥川賞じゃなくて直木賞の方かと思いながら読んでたトホホなおいら。

タイトルが大河ドラマの「草燃える」みたいで勝手に時代劇と思い込んでた、アハハ。。。。。。

冒頭から惹き込まれる。

正直、芥川賞は直木賞と比べてパッとしない受賞作が多いのだが、最近は「コンビニ人間」とか本作のような素晴らしい作品にも出会えるようになった。

独特の透明な文体でつづられる脆いガラス細工のような小説世界である。

# by maiuMY | 2021-03-06 12:06 | 文学 | Comments(0)

2021年3月6日 「七人の侍 ロケ地の謎を探る」 高田雅彦

本日、1冊目の読了本。

「七人の侍 ロケ地の謎を探る」 高田雅彦 (アルファベータブックス)

表紙のカバー画で損をしている感もあるが、こりゃ「七人の侍」愛に貫かれた傑作!

先行する資料の恩恵を受けながらも、ロケ地を探っていく過程は下手な推理小説より興奮する。

それにしても世田谷区大蔵がこんな田舎なんてびっくりだね。

確かに昔の小説とか読むとたまに世田谷は東京扱いされてないところがあるもんな。

「七人の侍」という映画は確かに名作なのだが、個人的には結構、玉に瑕が目立って「これほどすごい映画なのにもったいないなぁ」という感じの映画。

脚本はもう最高で(それでも勝四郎が久蔵に「あなたは本物の侍」みたいに言うセリフはいかにも黒澤映画っぽい恥ずかしさである)特に菊千代のキャラクター設定は天才的である。

ハリウッド版リメイクでは無視された菊千代のキャラクターこそがこの映画の肝なのだが、まさに黒澤明のマッチョや貴族にあこがれながらもそうなれない自分の劣等感(3度従軍した小津安二郎と違って(軍部に顔の効く東宝の策略だったとはいえ)従軍忌避)や、百姓(戦後の日本国民や、戦後民主主義への嫌悪)への愛憎入り乱れた感情がぶち込まれた秀逸な人物造形。
フェリーニが一番好きなシーンとして挙げた炎上する水車小屋で菊千代が赤子を抱き上げて「こいつは俺だ」と叫ぶシーンはまあ所詮、戦勝国の奴らには分らないだろう。(イタリアは正確には戦勝国だが実質的に敗戦国だよね)
そもそもこの映画が太平洋戦争がモチーフの一つってことも判ってないかもな。

もちろん雨中の決闘シーンはアクション映画の最高峰の一つだろう。

でも玉に瑕っていうのは、勝四郎を当時、三十歳の木村功に演じさせたこととか、ラブシーンも恥ずかしさいっぱいの黒澤映画調だし・・・・・・

若き日の黄門様がスローモーションで倒れるというその後のアクション映画に多大な影響を与えたシーンもやはりスローモーションの下品さを免れていない。

ラストの勘兵衛の名セリフもおいらは映画館で観たときにずっこけたもんなぁ。
(大体、黒澤映画はラストのセリフがダサいことが多い)

この本に戻って、貴重な写真の数々にもしびれます。

これは映画ファン必読であろう。

# by maiuMY | 2021-03-06 11:35 | 映画 | Comments(0)

2021年3月5日 「感染症の日本史」 磯田道史

本日、3冊目の読了本。

「感染症の日本史」 磯田道史 (文春新書)

貫禄の磯田道史クオリティだな。

よくよく読むと、感染と関係ない歴史トリビアも多いが、それでもその話芸に乗せられて面白く読める。

最後の方は恩師の紹介のみ。

何かよく判らん本だが、それでも面白いのが凄いね。

# by maiuMY | 2021-03-05 20:42 | ルポ・ノンフィクション | Comments(0)

2021年3月5日 「呪われた町(下)」 スティーヴン・キング

本日、2冊目の読了本。

「呪われた町(下)」 スティーヴン・キング (文春文庫)

う~ん。

確かに力作だとは思うが、やはり硬いよなぁ。

肩に力が入りすぎっていうか。

# by maiuMY | 2021-03-05 20:38 | SF | Comments(0)

ジャズと古本を愛するおいらの日々

by maiuMY