2016年 04月 26日
2016年4月26日 「ヨミスギ氏の奇怪な冒険」 石上三登志
「ヨミスギ氏の奇怪な冒険」 石上三登志 (盛林堂ミステリアス文庫)
単行本化されなかったのも何となく判るが、惜しい本ではある。
前半、私小説風エッセイ、後半、空想奇譚風フィクションという短編を集めた連作短編集。
前半の部分が素晴らしいのに、後半の部分が大半の短編で破綻している感が強い。
比較的良いのが「もうひとつのホームズ」、「ノーマンとぼく」、「金田一耕助本当に最後の事件」。
この3作はアンソロジーに入っても良い出来だがなぁ。
本当に惜しい1作だ。