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おいらとJazzと探偵小説(ミステリ)と                      You and the Jazz and the Mystery

2006年3月1日 「ひよこはなぜ道を渡る」 エリザベス・フェラーズ

本日の読了本。

「ひよこはなぜ道を渡る」 エリザベス・フェラーズ(創元推理文庫)

トビー&ジョージ物では、やはり翻訳第1作の「猿来たりなば」にびっくりした。
こんなに優れた作品がまだ未訳で埋もれていたのか、と。

「猿」のインパクトが強すぎたのか、その後、シリーズの翻訳が進むにつれ、まあまあの出来ではあるのだが、だんだん落ちてくる気がして、不満も感じられるようになってきた。

しかし、今回の作品は「猿」には及ばないものの、かなり良く練られている作品です。
シリーズが進むにつれ、進化していったのかな?
落ち着いたら、もう一度、1作目から読み直してみようかなぁ。
(もう「猿」以外のプロットは憶えていない・・・)

謎の作り方に関して言うと、犯人以外の人物の意図が入って、事件が複雑になっていくパターンの、かなり複雑なものが使われており、この時代としては、相当新しいことをやっていたのではないか、と思います。

まぁトビー&ジョージ物が、アントニー・バークリーのシェリンガムを彷彿とさせる設定で、そのこと自体が先進的な探偵小説である証明でしょうが。
Commented by かずは at 2006-03-16 07:15 x
こんにちは♪
TBさせていただきました。

これで、トビーとジョージの凸凹コンビが見納めだと思うと寂しいです。
こうゆうフェアなミステリはほんと、楽しい。
ちなみに、私は、全部読んでるくせに、「猿来たりなば」も含めてまったく内容を覚えてません。(←バカだ)
時間を見つけて、読み返そうと思ってます。
Commented by maiuMY at 2006-03-17 06:49
ブログでも書いたとおり、私も「猿」のメイントリック以外は、まったく憶えておりません。ただ、本当にきめ細かい伏線を張ったミステリのシリーズですよね?ぜひ、解説にもあるように70年代以降の作品も翻訳してほしい、と思います。
by maiuMY | 2006-03-03 22:22 | 探偵小説 | Comments(2)

ジャズと古本を愛するおいらの日々

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