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おいらとJazzと探偵小説(ミステリ)と                      You and the Jazz and the Mystery

2015年1月25日 「連城三紀彦レジェンド」 連城三紀彦

昨日、4冊目の読了本。

「連城三紀彦レジェンド」 連城三紀彦 (講談社文庫)

やはり連城三紀彦はすごいなぁ。

読んだ短編がほとんど(それも多分10回以上読んでいる)。

選択はバランスが取れているが、綾辻行人の眼だけ「う~ん」という感じ。

「瓦斯灯」は初期連城短編集でもベストと言える素晴らしい短編集だが、「親愛なるエス君へ」だけが、連城にしては珍しい「完全な成功作」ではない。(失敗作とまでは言えない)

それに引き替え、伊坂幸太郎の選択眼の素晴らしさが光る。

「眼の中の現場」などという地味な佳作を引っ張ってきたかと思うと、「母の手紙」というトンデモ作を推薦するとは。

「母の手紙」はおいら初めて読んだが、確かにひっくり返った。

トンデモない短編と思いつつ涙ぐむおいら。

すごいなぁ、いかにも連城らしいこの短編に一番連城の凄味を感じた。

残りの2作は定評ある名作。

綾辻行人の場合、「批評家としての鈍さ」こそが、「作家としての強み」になっているのかもなぁ。
by maiuMY | 2015-01-26 19:31 | 探偵小説 | Comments(0)

ジャズと古本を愛するおいらの日々

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