2013年 05月 06日
2013年5月6日 「黒澤明の十字架」 指田文夫
「黒澤明の十字架」 指田文夫 (現代企画室)
文章も上手いし、よく調べてあるが、惜しむらくは結論に持っていく「証拠」がほとんどなく、あまりに牽強付会であること。
また黒澤明の人間性に対する評価が贔屓の引き倒し気味のところもある。
あれは黒澤についてのノン・フイクションではなく、黒澤映画論なのです。
戦時中の徴兵延期の証拠などあるはずもありません。東宝も陸軍も戦後に焼いていますから。
しかし、「証拠は、すべて映画の中にある」と言うのが私の考えです。
付記すれば、元々私は黒澤ファンではありませんのでどうぞよろしく。
お問い合わせや会場の場所は現代企画室 03‐3461‐5082までに、どうぞよろしく。